
①タイトル:ビジネスパートナーと最強の人間関係がつくれる島耕作の名言集 定価800円
②購入日:2016年8月2日
③出会い:図書館で借りる
④目的:仕事で使えるヒントを得たい
⑤文:森山晋平
⑥発行所:株式会社 誠文堂新光社
⑦読了年月日:2016年8月15日
⑧重要箇所
○きれいごとではつとまらない販売の第一線で働くには今までの自分の人格を変えなければならないクレームの対応、打合せや飲み会でのお客さんからの無理な要求・・・・ビジネスには数多くの理不尽なシーンがある。大小あれど、これはもう、避けられないものなのだ。大切なのは、相手を喜ばせ、信頼を勝ち取ること。そのためには、ときにいつもの自分を壊してでも、その場を盛り上げなければならない。
○誠意を尽くせば物事は好転するんだということを身を以って学んだ相手にとって不利な情報を伝えなければならないとき、失敗を報告しなければいけないとき、なるべく会わずにメールなどで済ませたくなるのが人間だ。しかし、悪い情報ほど会って直接伝えなければうまくいかない。誠意が伝わらないからだ。
○こちらに理不尽なところは何もない だから下手に出ては絶対にダメだ相手からの要望が、正しい意見か、ただのわがままか。その見極めが大切だ。意見は取り入れ、わがままは排除する。ビジネスはその繰り返しでできているのだ。・・・・理不尽な要求は、思い切り潰すべきときもある。
○会社が決めることだからいくら理不尽だと思っても従わなければならない・・・・サラリーマンの宿命だよ「なんで自分だけが・・・」働いていればそう思うこともあるだろう。しかしそれは、だれもが一度は思うこと・・・・つまりそれはもう、「自分だけ」ではないのだ。理不尽さを受け止め、ときに受け流して働くこと。耕作は左遷とも考えられる福岡で、今野からひどい仕打ちをうけながらも、クレーム対応や常連客の接待をこなし、こうつぶやいている。
「今の仕事も結構面白い」彼は理不尽さすら楽しんでいたのだ。ビジネスで理不尽は当たり前。その前提を心に刻んでおかないと、不満と愚痴にまみれた日々を送ることになってしまう。
○風に向かって踏んばって立つのもひとつの生き方なら風にふかれてひょうひょうと生きるのももうひとつの選択肢だ逆風に立ち向かうのが得意な人もいる。劣勢の立場に追い込まれても、そこからすべてを跳ね返す力のある人だ。しかし、逆風に吹き飛ばされてしまう人もいる。そんな人は、無理に向かい合おうとせず、受け入れてしまうのも手段の一つ。小さなこだわりやプライドを捨てれば、逆境の中にもやりがいや楽しみを見出すことができるはず。目の前から吹いてきた逆風も、流されてしまえば追い風になるのだ。
○派閥の一員となる気は全くありませんが人間関係は大切にしてます上からの指示でも、自分が納得した上で動くこと。自分の生き方を貫くため、こだわりのない部分は相手の意見を尊重すること。耕作は、そのバランス感覚に優れていたのだろう。
○勝てない市場では勝負しないというのもひとつの見識かもしれません でも それでいいんでしょうか?劣勢な状況に陥ったとき、諦めてしまうのはかんたんだ。しかし、それは本当に勝てない勝負なのか。正しい状況を把握できているのか。ただ、努力が足りないだけではないか。勝負所で力を発揮するのはもちろん大切。しかしその前に、勝負所を見極める力がなければ、チャンスをみすみす逃すことになる。
○今まで誰にも属さないとツッパってきたが・・・そろそろ主義を変えなければならない時期なのかもしれない最後に生き残るのは、強い者ではない。柔軟に変われる者だ。
○周りの人間から話を聞いて自分で考えろ相手の話に従うだけでは言いなり。自分で考えるだけでは独りよがり。ビジネスでは、会議や打合せで話し合ったアイデアの中から、自分自身で選択するのが基本だ。
○義理を欠いては人間生きてはいけませんだれかに助けられたら、そのだれかを今度は助ける。当たり前のことだが、意外とできない人も多い。・・・・まわりから協力してもらえる人は、いつだってまわりに協力している人なのだ。
○それは常識ではなくて悪習というんです業界や社内での常識が、一般的に見れば非常識ではないか、疑う強さが必要だ。・・・・モラルのない仕事に、未来はない。
○人の印象って結局は”見た目”なんですよね人は人を、見た目で判断する。どんなに中身が優れていても、だらしなかったり不潔であれば、いっしょに仕事をしたいと思えないのが人情だ。自分を過剰に飾る必要はない。流行を追わなくていい。しかし、その場に合った格好で、清潔感を保つことは、最低限のビジネスマナーと言えるだろう。中身で勝負できる人はたいてい、外見もスマートなのだ。
○可哀想や思うのはこっちのものさしではかって思うことどっしゃろ 本人は一番好きなことしとるのかもしれまへん 人の幸せって他人にはわからへんのちゃいますかビジネスの現場には10人いれば10通りの価値観を持った人がいる。その違いを尊重して仕事を進めなければ、必ずトラブルが起きてしまう。・・・・相手の立場をどれだけ想像できるか。自分が見ている世界は、世の中のほんの一部であると自覚しているか。その差が、人に好かれるかどうかを分ける。
○トップに必要なものは方向性を明確に示す力と間違った時に素早い決断を示す力だと思っていますリーダーがいちばんやってはいけないこと、それは「間違うこと」ではなく、「迷う姿を見せること」。不必要に周囲を不安にさせてしまうからだ。間違いに気付いたときも同じこと。どうしようか悩む姿を見せてはいけない。間違いを素直に認め、素早く正す柔軟さが不可欠なのだ。あいまいな判断や、決断力のなさを見せれば、すぐに部下からなめられる。
⑨感想
図書館でこの本を見つけ、タイトルを見てすぐにこの本を手に取った。過去に「島耕作」の本を読んだことがあり、共感できる部分が多いと感じたからだ。この本では人間関係を中心に、仕事を進める上で大切な100の名言が収録されている。島耕作を知らない人にとっては、たかが漫画と思うかもしれないが、なかなか深いセリフがたくさんあります。ファンのみならず、勉強になる内容が多いのではないかと思います。ぜひ多くのビジネスマンに手にとってもらいたい本です。特に新入社員よりは管理職の方向けなのかもしれません。
テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌